REPORT
イベントレポート
【カサスペレポ】ランチつき！認知症キッズサポーター養成講座
2019/8/23(金)「ランチつき！認知症キッズサポーター養成講座」レポート
６月に開催した認知症の先輩レディ達がウェイトレスを勤める「定食屋きまぐれ」の輪を広げたいと、定食屋きまぐれの有志メンバーで夏休みの子供向けのイベントを開催しました。馬上さんの「認知症の方とお買い物と料理をしよう」という案、葛西スペースの人気のアトラクション「流しそうめん」、東葛西熟年相談室なぎさ和楽苑の福間さんの認知症キッズサポーター養成講座が一緒になった企画です。
認知症キッズサポーター養成講座は、絵本やロールプレイ、認知症の方の小さくなった脳の模型に触れて体感してもらう工夫があり、子供たちは楽しみながら学んでいました。
紙粘土でできた脳の模型の重さを体感、子供たちは真剣に感じとっていました。
それから「流しそうめん」をするにはどんな材料が必要か？みんなで買い物リストを書き出しました。キュウリ、ミョウガ、ねぎ、オクラ。おばあちゃんから揚げ玉を入れると美味しい、というアイディア。ミニトマトを流すの？あれ、肝心なものがないよ？そうめん？ラーメン？！ママさんから「これだと味がないよ？」とお助けも。そうだ！めんつゆもいるね！
認知症のおばあちゃん２人が参加し、リストを持って子供たちと一緒に近くのスーパーに行きお買い物に。買い忘れがないか、メモをチェックをしながら。
素敵なおばあちゃん・しーちゃんに薬味の切り方のお手本を見せてもらうことにしました。子供たちやスタッフが見守るなか、しーちゃんはトントントンッ、っとリズムよく手際よく目にも止まらぬ速さであっという間に切り終わり、みんなびっくり！認知症になっても昔覚えたことは体が覚えているんですね。そして彼女は働き者で家庭のお台所を何十年も守ってきたのかなぁと想像しました。「しーちゃん、次はキュウリの切り方も教えて〜」と子供たちに大人気でした。「誰かに頼られることは、世代問わず幸せに繋がる気がする。」by 関口優樹さん（スタッフ）
茹でたそうめんは、本物の長い竹に流して、流しそうめんにして皆んなで楽しくいただきました。流してくれているのはいつも笑顔の素敵な冨山さん。みんなで考えて、作って、一緒に食べるご飯は最高のご馳走です。
子供たちと認知症、全く関係のないように思えるかもしれませんが、山中よろず相談所の山中信子さんのお話しにあった「認知症の方に接するときの３つのない」（①驚かさない ②急がせない ③自尊心を傷つけない）は、おじいちゃんやおばあちゃんに会うときに、すぐに役立ちそうなお話でした。
終了後には、スタッフと参加者の有志で反省会と次回はどうしたら良いかと話しあいをしました。元教員である小林あすかさんから子供たちへの教え方のコツのアドバイスをいただき、赤ちゃん連れで参加してくださったささかなさんにも地域で開催するイベントについての助言を沢山いただきました。
私は身内が急に認知症になり、どうしていいか分からなかった、少しでも予防してあげられればよかった、事前に知識を持っていたら良かった… という反省があります。自分の周りのひと、ひょっとすると自分も認知症になるかもしれない、そんな時代です。一緒に参加していただいた親御さんやおばあちゃんにとっても、よい学びの機会になり、お子さんたちが料理をする姿を見るのも、楽しんでいただけたのではないでしょうか。ちょっとしたことを助け合える葛西と世界、そして何より日々の生活が楽しくなれば良いなと思いました。
「ささかなには明治生まれのひいおじいちゃんがいてね、年を重ねるとだんだん物忘れが多くなってきてた。当時は認知症って無かったけど、それが普通で当たり前で、本人も周りも笑ってたんだ。きっとそれが日常で当たり前になること、本当の理解に繋がっていくんだ。」by ささかなさん（参加者）
次回は10/13に船堀での定食屋きまぐれ、9/14と10/27日に葛西スペースでのキッズ向けイベントを予定しています。どうぞ是非ご参加ください！また葛西スペースでの企画をお手伝いしてくださる方も募集しています。
・参加したい認知症の方やご家族の方
・「定食屋きまぐれ」開催の案内メールが欲しい
・葛西スペースでの認知症や障がいに関するイベントのお知らせが欲しい
・「定食屋きまぐれ」「キッズサポータ講座イベント」を手伝いたい
・イベントの取材をしたい
そんな方はぜひこちらからご連絡ください！
写真：関口優樹（ウィル訪問看護ステーション）
note : https://note.mu/yuki0ns
twitter : https://twitter.com/kn114041
※一部赤松
文：赤松武子（葛西スペース）
「みんなプロジェクト」
9/14(金)14:00〜みんなの石焼き芋とお茶の会https://www.kasaispace.com/archives/event/20190914
「先生！教えてー！」って子供たちがおばあちゃんに聞きにいった時の、おばあちゃんのあの表情が忘れられない。とっても嬉しそうだった。
そして、慣れた手つきで食材を切ってくれました。誰かに頼られることは、世代問わず幸せに繋がる気がする。 pic.twitter.com/XmXL8s4EtE— 関口優樹 (@kn114041) August 23, 2019
そーめん流しを東京で❣️
認知症のおばあちゃまと一緒に
子どもたちでも自然と学べるね？
必要なものを考えて、買い物に行って、実際に作る！
しーちゃん先生の手際の良さよ✨
さすがの主婦歴👏
それを見た子どもたち、私も私もと具材を切りたがる
5歳娘ちゃんもとりあえずやってみる
怪我しなきゃ🆗よ pic.twitter.com/0KlisUEJqf— 佐々木佳奈ささかな 地域を繋ぐお仕事 ママと赤ちゃん (@kanahana1231) August 23, 2019
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